潰瘍性大腸炎と診断されたら確認したい3つのこと

IBDの病態・検査・治療

執筆者:堀田 伸勝(消化器専門医・医学博士)

 

こんにちは、ジーケアの堀田です。今日は改めて、基本的なことですが潰瘍性大腸炎の患者さん方へとても大切なことをお伝えしたいと思います。

 

自分の重症度と病型を知る

Gコミュニティには既に診断を受けた患者さん方に登録して頂いています。皆さんが初めて潰瘍性大腸炎と診断された時に意識されたと思いますが、このGコミュニティには診断から日が浅い患者さん方もいらっしゃいますので改めて大切なことを確認したいと思います。

初めて診断をされた時、また診断から治療が始まり時間が経過した現在でも、常に自分の重症度と病型を意識しましょう。(この重症度と病型は時間が経過するにつれてどんどん変化していくことが珍しくありません。常に同じではないのでご注意を!)

「重症度」は「病気の強さの程度」のことで、軽症、中等症、重症に分かれます。

「病型」は「大腸における炎症粘膜の範囲」のことで、基本的に直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型に分かれます。

全ての潰瘍性大腸炎の患者さんはいずれかの組み合わせに当てはまります。例えば患者Aさんは「軽症の直腸炎型」であったり、患者Bさんは「中等症の全大腸炎型」です。皆さんはどうでしょうか?

この組み合わせによって治療方針が決まりますので、ぜひ改めてご自身の病状を意識して下さいね。

 

現在の治療薬を知る

皆さんは現在何の薬を使用中でしょうか?ペンタサR、アサコールR、ペンタサR坐剤、プレドニンR、レミケードRなど多くの薬があります。

ぜひ現在使用中の薬の名前と、その副作用の内容を確認しましょう。

薬によっては長期間使用していく途中で数年後に副作用が突然起きるものもありますので、ぜひ改めて一度主治医の先生や薬剤師の方にご自身の薬のことを確認しましょう。

 

今後の治療が生涯続くことを意識する

残念ながら潰瘍性大腸炎は現在国の難病に指定されており、一般的に完治することはありません。ということは、生涯この病気と付き合っていかなければいけません。

しかし最近は様々な新しい薬が開発されており、「適切な治療」を「中断することなく」継続していけば、ほとんどの患者さんで安定した状態「寛解期(かんかいき)」を長く保つことが可能になってきています。

また特に大切なことは、病気になってから数年間が経過すると、潰瘍性大腸炎に特有の大腸癌が起きる可能性があることを意識することです。

この大腸癌は一般的な大腸癌よりも発見が難しく、また進行が早いことがありますので、ぜひ1年毎などの定期的な内視鏡検査を忘れないようにして下さいね。

 

これら3つのことを、本日改めて皆さんで確認していきたいと思います。

私たちはこのGコミュニティに登録して頂いている患者さん方には「主治医がIBDの専門医かどうかに関わらず」正しい、適切な情報を、しっかりと届けたいと日夜取り組んでいます。

ぜひ私たちと一緒に今後も治療を継続することで、安心して日常を過ごすことができれば幸いです。

 

なお、IBD患者オンラインコミュニティ「Gコミュニティ」内で、IBDの病態や症状、治療、食事などに関する様々な質問を受けつけています。過去には以下のような投稿・質問もありました。ご興味あるものがあればぜひご一読頂けましたらと思います。

インフルエンザ予防接種について

レミケード治療中に新型コロナの治療薬は使用できるの?

ステロイドの総投与量

エンタイビオRを使用されている時の外科手術への影響

生物学的製剤を使う根拠は?使い分けはどうしてるの?

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Gコミュニティは、IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)患者・その家族らを対象とした、医療の専門家や患者さんにいつでも気軽に相談・質問できるオンラインコミュニティです。定期的なZoom交流会・チャット交流会、専門家からの情報提供、豊富な患者体験談が特徴です。

Gコミュニティは、IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病)患者・その家族らを対象とした、医療の専門家(消化器専門医、米国管理栄養士など)や患者さんにいつでも気軽に相談・質問できるオンラインコミュニティです。定期的なZoom交流会・チャット交流会、専門家からの情報提供、豊富な患者体験談が特徴です。登録ユーザーは2020年9月3日時点で1000名を超えました。匿名・無料ですので、お気軽にご利用ください☆

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堀田 伸勝

医師、医学博士。専門は潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、などの消化器内科。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会内視鏡専門医。2015年より米国ミシガン大学研究員。2018年7月より帰国し、現在都内病院にて診療に従事。

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