潰瘍性大腸炎・クローン病等の炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)患者さん、ご家族らを対象とした田辺三菱製薬株式会社・株式会社ジーケア共催IBD就労イベント「IBDとともに働き続けるコツ」特設サイトです。
第3回 IBDとともに働き続けるコツ〜
背景
IBD患者さんは日常的に腹痛・下痢などの消化器症状を抱えていることに加え、症状が悪化すると入院が必要となることもあり、仕事と治療の両立に悩む患者が多いと言われています。ジーケアと田辺三菱製薬株式会社は今年6月に「IBDとともに働き続けるコツ〜事務職編〜」、10月に「IBDとともに働き続けるコツ〜就職活動・フレッシュマン編~」を開催し、IBD患者さん向けにレクチャーやパネルディスカッションによる情報提供、患者同士の交流会を行ってきました。実際にIBDを抱えて働き続けるためには、職場での周囲とのコミュニケーションが不可欠である一方、課題に感じる患者さんも多くいらっしゃることから、今回「IBDとともに働き続けるコツ〜コミュニケーション編〜」の開催に至りました。
イベント概要
名称: IBDとともに働き続けるコツ〜コミュニケーション編〜
日時: 2022年1月29日(土)14時00分~16時00分
対象: IBD患者、IBD患者のご家族・パートナー
開催形式: オンライン (Zoom)
内容:
IBDとともに働き続ける”コツ”を学びます。多くのIBD患者さんは若年で発症し、病気とともにキャリアを築いていかなければならない一方、職場での周囲とのコミュニケーションや伝え方に難しさを感じたり、不安を抱えながら就労しています。このイベントでは、IBD患者さん3名が登壇するパネルディスカションに加え、希望者は患者さん同士で交流する機会もあります。パネルディスカッションには、クローン病や潰瘍性大腸炎を抱え、入院や休職、転勤、転職等の経験をしながら現在も働かれている方々が登壇予定です。IBDを抱えながら今後のキャリアを検討している方、職場での周囲との関わり方に悩んでいる方、また広く就労に関する不安や悩みを抱える方も、お気軽にお申し込みください。
当日の流れ:
14時00分~15時00分
3名のIBD患者さんによるパネルディスカッション (セミナー視聴形式)
ファシリテーター:中金竜次氏(就労支援ネットワークONE)
15時10分~16時00分
全参加者がグループに分かれての交流会 (希望者のみ・50名まで)
*交流会は顔出し必須ではありません。カメラOFF・ニックネーム使用・聞くだけの参加も可能です。
申込方法:下記フォームより事前にお申込みください。参加費は無料です。
申込締め切り:2022年1月28日(金)
当日の登壇者のご紹介
IBD患者登壇予定者
ランさん
プロフィール
2013年海外で就労中に潰瘍性大腸炎を発症、入院。難治例のため退職し帰国。発症から2年間で4回入退院を繰り返すが、2015年生物学的製剤の導入で寛解に至る。帰国後の再燃中は公益財団法人で事務職のアルバイトを経験。寛解導入後に公立図書館で勤務し始め、現在は医療機関で非常勤の司書職として勤務。Gコミュニティの運営にもサポートスタッフとして携わっている。
コメント
私もIBDを抱えて就労し、時として体調管理と就労のバランスに悩んだり、職場でのコミュニケーションに難しさや不安を感じたことがある1人です。私は周りの方たちにたくさん助けていただいてきたので、今回その経験や工夫が他の患者さんのお役に立つならとても嬉しいです。皆さんと色々なお話ができることを、私も楽しみにしております。
しんちゃん
プロフィール
7歳でクローン病と確定診断。工業高校、コンピュータ専門学校と進学し2010年に入社。人事を9年経験し、現在は情報システム部門で社内システムエンジニアとして働いている。入社後も一年に1度は入院と休職を繰り返している。
コメント
IBDを抱えての就労は苦労の連続でした。仕事を頑張りすぎてバランスを崩し、入院する事も多々あり「頑張りたいのに頑張れない」「身体がついてこない」と言う悔しい想いをして来ました。そんな中でも周りの方たちにたくさん助けて頂き、今も働けています。この度のイベントでは、皆様のご質問に出来るだけお応えしたいと思っておりますので、どんどん質問して下さい。
Kenさん
プロフィール
10年前に潰瘍性大腸炎を発症し、全大腸炎型と診断され緊急入院し治療を開始する。炎症が激しかった為に2ヶ月間の絶食入院となった。入院時よりありとあらゆる治療法を行い、最終的にステロイドとバイオ薬にて退院できたが、治療は現在も継続している。退院後も営業の仕事(製薬会社のMR)は継続しており、転勤も数回行っている。4年前から自宅を離れて単身赴任。一人暮らしで仕事をしている。。
コメント
私自身が薬剤師の資格を持っており製薬会社で勤務しているので、疾患についての知識はあるつもりでしたが、いざ自分が難病となることで新たに知ることや気をつけることが沢山あることがわかりました。日常生活や仕事についても周りの協力が不可欠であります。IBDについてはストレスが大きく関係する病気ですので、私の工夫していることや皆様が不安に思うことなど、私の経験が少しでもお役に立てればと思います。。
パネルディスカッションファシリテーター
中金 竜次 さん
就労支援ネットワークONE代表
就労支援ネットワークコーディネーター
(治療と仕事の両立)
治療と仕事の両立支援サポーター
看護師・就労支援者
メッセージ
皆さま
度々こちらの催しをご一緒させていただいております、就労支援ネットワークONEの中金竜次と申します。いつもありがとうございます。今回は、「コミュニケーション編」というテーマでのパネルディスカッションになります。
コミュニケーションとは、ラテン語で「communis」 という「共有、共通」を意味する言葉だそうですが、現代の意味としては「対人間での情報共有や意思疎通をはかる」ことをいい、それをどのように行いうかにおいて、生活も仕事でも、ストレスの増減にお大きくかかわる大事なスキルと言えそうです。
会話のキャッチボールは投げて(話して)、受けて(話を聞いて)を適切に行うことで、キャッチボール(意思疎通)をする(図る)、それが円滑に(良好に)行われますと、ストレスが生じにくくなったりもしますが、キャッチボールをする環境(職場の風潮・風土・人間関係等)が一様ではない為、いかに投げ、受けるかも、なかなか一様とはいきにくいのかもしれません。
今回、複数の他者(IBD患者)の実際の取り組みや体験を知っていただくこで、明日からの、治療しながら働く際、就職後の生活のヒントになればと、コミュニケーションの場面でも、とくに、社内、‘上司や同僚、人事労務、仕事の関係者とのコミュニケ―ション‘とその周辺にフォーカスをあて開催させていただくこととなりました。就労や‘働く‘を考える際に出てくるコミュニケーションでは
・情報を集めるコミュニケーション:ソーシャルサポートを受ける際のコミュニケーション。どこに、誰に、どのような質問を、何に気をつけるといいのだろうか。
・仕事に就く・継続するうえでのコミュニケーション:就活、就職の際の、病気や症状、配慮希望事項などを伝えるか、伝えないか、伝えるとしたら、どのタイミングで、何をどこまで、誰に、誰迄伝えるか‥
・治療をしながら就労しつづける際のコミュニケーション:職場の同僚や上司とのやりとり、通院や、職場内での様々な調整等
・コミュニケーションスキルやノウハウ:コミュニケーションを図る上での、考え方、あるいはスキル(アサーションスキル・交渉・ピンポンルール(自分4(5),相手が6(5)の割合で話をする・アンガーマネジメント・認知行動療法等)
・ノンバーバル(非言語)なコミュニケーション:相手の感情を読み取る際には、非言語情報(視覚や聴覚)から得る情報の影響も大きい・・
等、
さらに突き詰めると、人の理解や、様々なバイアス云々‥コミュニケーションを知る上で大切なことはいくつかありそうですが、今回は、社内、‘上司や同僚、人事労務、仕事の関係者とのコミュニケ―ション‘とその周辺にフォーカスをあてディスカッションをご一緒いたします。
当日のモデレーターを担当させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
第2回 IBDとともに働き続けるコツ〜就職活動・フレッシュマン編〜(2021/10/30実施済み)
背景
IBD患者さんは日常的に腹痛・下痢などの消化器症状を抱えていることに加え、症状が悪化すると入院が必要となることもあり、仕事と病気の両立に悩む患者が多いと言われています。ジーケアと田辺三菱製薬株式会社は2021年6月に「IBDとともに働き続けるコツ〜事務職編〜」を開催し、事務職のIBD患者さん向けにレクチャーやパネルディスカッションによる情報提供、患者同士の交流の場を行ってきました。一方で、これまで就職活動を行う学生さん向けや会社で働き始めたばかりのフレッシュマンの患者さんを対象としたIBD患者さんの就労に関する情報提供は限られていたことから今回「IBDとともに働き続けるコツ〜就職活動・フレッシュマン編」開催に至りました。
イベント概要
名称:IBDとともに働き続けるコツ〜就職活動・フレッシュマン〜
日時 2021年10月30日(土)14時00分~16時00分
対象: IBD患者、IBD患者のご家族・パートナー
開催形式: オンライン (Zoom)
内容:
多くのIBD患者さんは様々な不安や悩みを抱えながら新卒での就職活動及び就職後の就労を経験されると思います。このイベントでは、IBD患者さん4名が登壇するパネルディスカションに加え、希望者は同じ悩みを持つ患者さん同士で交流する機会もあります。パネルディスカッションには、クローン病や潰瘍性大腸炎を抱えながら就職活動を経験し現在も病気とともに働かれている方や就職後発病され人事として新卒採用に関わっている方も登壇予定です。IBDを抱えながらキャリアを検討している方、就職活動を控えている方、フレッシュマンの方、また広く就労に関する悩みや不安を抱える方もお気軽にお申し込みください。
当日の流れ:
14時00分~15時00分
4名のIBD患者さんによるパネルディスカッション (セミナー視聴形式)
ファシリテーター:就労支援ネットワークONE 中金竜次氏
15時10分~16時00分
全参加者がグループに分かれての交流会(希望者のみ・50名まで)
*交流会は顔出し必須ではありません。カメラOFF・ニックネームでの参加が可能です。
申込方法:
下記サイトより事前にお申込みください。参加費は無料です。
*申し込みは締め切らせていただきました。
当日の登壇者のご紹介
IBD患者登壇予定者
きっしーさん
プロフィール
在学中の2003年に潰瘍性大腸炎発症。病識も低く、処方された経口剤をしっかり飲まない生活が続きみるみる悪化。1日20回以上の血便が続き、食事で出た肉のたたきを食べたことにより大量出血し、そのまま緊急入院。就職活動のプレ活動としてインターン先も決まっていたが断念。入院中は絶食でステロイドによる治療と血球成分除去療法にて寛解導入され退院。自分の病と向き合う為、医療関係の仕事に就こうと考え製薬会社への入社を志す。無事製薬会社でMRとして勤めることができ、縁あって現在は潰瘍性大腸炎治療薬の情報提供活動をしている。
コメント
潰瘍性大腸炎は、再燃している時は本当につらいですが、自分が今もこのように仕事が出来ているのも周りの方々の理解とサポートがあるからだと考えております。本セミナーを通じて少しでもお役に立てればと考えております。
Mr.12thさん (「ミスター」とお呼び下さい)
プロフィール
2022年卒業・入社予定。就職活動中に体調が悪化し始めるも、2021年4月中旬に第2志望の企業(ボウリング/アミューズメントを取り扱う会社)から内定を獲得。その翌日に入院することとなり、その際CDと診断。小腸切除のオペを含む約2ヶ月の入院を経て7月に退院。現在は症状緩解で生物学的製剤などを服用中。来年の入社に向けて準備をしながら、病気との付き合い方を模索中。
コメント
私はCD患者としてはまだまだ新米なので、解らないことや不安に感じることも多いです。落ち込むことも多いからこそ、愛読書である松岡修造さんの本や、色々なモチベーションスピーチから元気をもらって、病気との向き合い方を探っています。イベント当日も、どうぞよろしくお願い致します。
まちさん
プロフィール
小学5年生、10歳の時にクローン病を発症し、3か月間の入院生活を送りました。それから18年ほど、大きな再燃はなく、現在は服薬とおおまかな食事管理のみで過ごしています。就職活動は、大学と大学院で計2回経験しました。現在は、御縁あって福祉関係の団体に所属し、今の部署では、福祉現場で働く人向けの研修の企画・運営等を行っています。また、仕事以外では、埼玉県のIBD患者会でスタッフもしています。
コメント
症状や治療法が十人十色であるように、仕事への向き合い方も人それぞれだと思います。「小児で罹患して就労したケース」の一つとして参考にしていただけたらと思います。また、皆さんと色々なお話ができることを楽しみにしています。
つばささん
プロフィール
2011年に大学卒業後、新卒で広告会社に就職し営業職に配属。1年目の冬(2012年2月)に小腸・大腸型のクローン病発症。発症後も変わらず営業職を続けてきたが、2018年にクローン病が再燃。半年間の入院/休職を経て2019年に人事に異動し職場復帰。現在は新卒採用業務を主としつつ、人材育成や障がい者雇用に従事。
コメント
IBD患者という視点に加え、人事採用担当者としても、今回ご参加いただく皆様に向けて参考になる話ができましたら幸いです。
パネルディスカッションファシリテーター
中金 竜次 さん
就労支援ネットワークONE代表
就労支援ネットワークコーディネーター
(治療と仕事の両立)
治療と仕事の両立支援サポーター
看護師・就労支援者
メッセージ
就職後、仕事を続けていくことや、休職から復職、そして、働き方や、職種の選択、キャリアチェンジ等について、悩まれているIBD(炎症性腸疾患)患者の方からご相談をうかがいます。近頃は、SNS、Twitterなどから、そうした悩みを相談したり、意見を募ったりと、情報を入手する手段が、以前より増えているように感じますが、それでも、実際には、雇用形態や症状、発症された時期など、個人差や違いもあり、情報がふえたら増えたで、また選択に悩むこともあるのではないでしょうか。
IBD(炎症性腸疾患)の新卒学生さんからもご相談をいただくことがあります。就活における技術的な側面はキャリアセンターで相談ができたり、参考書に書いてあるかもしれませんが、「治療をしながら就職をどうするのか」、また、「就職した後は大丈夫だろうか」、「どんな職業や、キャリアのデザインを描いたらいいのだろうか」そうした情報は、なかなか身近で聞ける人がいなかったり、入手するのが困難な状況があります。
そうした情報や、体験、アドバイスなど諸先輩や、同病の方から聞ける機会があったなら…前回の事務編に続いて、2回目の今回は『就職活動・フレッシュマン編』。私は4人のIBD患者さんとのパネルディスカッションで、ファシリテーターをさせていただきます。皆さんの知りたい事、聞きたい事、また、当事者4人が一堂にディスカッションをするから、見えてくることなどもあり、貴重な機会になろうかと思います。ぜひ、ご参加いただければと思います。
参加登録いただいた患者さんからのコメント
*登壇者の詳細紹介やコメントも順次アップ予定です。
第1回 IBDとともに働き続けるコツ〜事務職編〜(2021/6/26実施済み)
背景
IBD患者さんは日常的に腹痛・下痢などの消化器症状を抱えていることに加え、症状が悪化すると入院が必要となることもあり、仕事と病気の両立に悩む患者が多いと言われています。これまでジーケアは「Gコミュニティ」(IBD患者オンラインコミュニティ)内での就労に関する情報提供に加え、オンライン就労ワークショップ、RDD適職(世界希少難治性疾患の日に合わせた就労イベント)等を行ってきました。一方で患者さんの就労に関する悩みは職種ごとに異なることも多いことから、事務職にフォーカスした働き続けるための知識やコツを学ぶイベントを開催するに至りました。
イベント概要
名称:IBDとともに働き続けるコツ〜事務職編〜
日時 2021年6月26日(土)14時00分~16時00分
対象: IBD患者、IBD患者のご家族・パートナー
開催形式: オンライン (Zoom)
内容:
IBDとともに事務職として働き続ける”コツ”を学びます。就労サポートの専門家から事務職として働く上で有用な知識を得られることに加え、先輩患者さんのお話を聞いたり、同じ悩みを持つ患者さん同士で交流する機会もあります。事務職の方に加え、事務職に興味を持っている社会人や学生の方も参加可能です。お気軽にお申し込みください。
当日の流れ:
14時00分~14時30分
治療をしながら働く人のリテラシー~それぞれの働き方の為に~(講演)
就労支援ネットワークONE 中金竜次氏
14時30分~15時00分
3名のIBD患者さんによるパネルディスカッション
ファシリテーター:中金竜次氏
15時00分~16時00分
全参加者がグループに分かれての交流会
*交流会は顔出し必須ではありません。カメラOFF・ニックネームでの参加が可能です。
申込方法:
下記サイトより事前にお申込みください。参加費は無料です。
*申し込みは締め切らせていただきました。
当日の登壇者のご紹介
講師・パネルディスカッションファシリテーター
中金 竜次 さん
就労支援ネットワークONE代表
就労支援ネットワークコーディネーター
(治療と仕事の両立)
治療と仕事の両立支援サポーター
看護師・就労支援者
メッセージ
これまで多くのIBD患者の方から、転職や就労継続、働き方、仕事選び等のご相談を承って参りました。長く就労経験を積まれた、IBD患者の方々のお話からは、試行錯誤された体験のなかで培われたコツ、とらえ方や考え方、その工夫等をうかがうことが多々あり、私自身、多くの学びを得た時間であったことに気が付きます。キャリアにはそもそもアンコントローラブルな要素があり、そして、人生にはトランジション(転機)が幾度となく訪れますが、そうした人生の転機の際にも、治療をしながら働くリテラシー(活用する力)を備えることは有効ではないかと思われます。ひととき、就労継続をされている人にみる工夫、考え方等、そして、仕事を続ける際の、制度やルールの要所について、事例なども交え、ポイントを絞ってお話させていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
パネルディスカッション登壇者
abq(あぶく)さん
プロフィール
1997年にクローン病発症。腸穿孔や難治性瘻孔の為、入院とオペを繰り返し2020年にオストメイトとなる。現在は、クローン病の合併症としての短腸症候群により在宅で中心静脈栄養の点滴治療を並行している。病状の変化と共に休職や退職、転職を何度か経験。2020年7月より、バイオベンチャー企業で契約社員として勤務。総務部にて情報システムサポート業務に従事。
コメント
私の病状はクローン病の中でもかなり周りのサポートが必要な部類かもしれません。周囲にサポートをもらいながら事務職にて働き続ける為に行ってきたことが、誰かの役に立ったり、改めて知っていただく機会になると嬉しいです。
お仕事図鑑
森さん
プロフィール
大学生時代の20歳で潰瘍性大腸炎発症。炎症は直腸~横行結腸の範囲で、1か月間の入院+食事制限+内服薬で回復。この時の薬の効果に感動し、製薬会社に入社。就職後は営業職として働いておりましたが、仕事上のストレスが強くなると再燃することがあります。その都度内服薬で緩解しており、緩解すると薬を止めてしまうダメな患者です。現在は営業職を離れ、総務関連業務に従事しております。
コメント
発症から30年以上経過しており、現在はほぼ緩解状態なので日常生活に支障はありません。自分自身ではストレスが再燃の引き金になると感じているため、考えすぎない、On-Offのメリハリをつけることを意識しています。
お仕事図鑑
つばささん
プロフィール
2011年に大学卒業後、新卒で広告会社に就職し営業職に配属。1年目の冬(2012年2月)に小腸・大腸型のクローン病発症。発症後も変わらず営業職を続けてきたが、2018年にクローン病が再燃。半年間の入院/休職を経て2019年に人事に異動し職場復帰。現在は新卒採用業務を主としつつ、人材育成や障がい者雇用に従事。
コメント
IBD患者という視点に加え、人事採用担当者としても、今回ご参加いただく皆様に向けて参考になる話ができましたら幸いです。
参加登録いただいた患者さんからのコメント
主催者より一言
イベント参加レポート
みなさんこんにちは。
6/26(土)14:00-16:00に行われた、田辺三菱製薬株式会社・株式会社ジーケア共催の就労イベントのご報告をします!
【参加人数】
〈講演+パネルディスカッション〉
登壇者含む患者さん:23名、事務局+就労支援ネットワークONE中金さん:5名
〈交流会〉
登壇者含む患者さん:15名、事務局+就労支援ネットワークONE中金さん:5名
【内容】
1.治療をしながら働く人のリテラシー~それぞれの働き方の為に~(講演)
就労支援ネットワークONE 中金竜次氏
まずは、治療と仕事の両立について、難病患者全体からお話しいただきました。
リテラシーとは「膨大な情報の中から必要な情報をぬき出し活用する能力」と定義して、
合理的配慮についてや、相談先として産業保健総合支援センターなどもご紹介いただきました。
また、中金さんが最後に仰っていた、
「就労には制度等外側の情報と、自分の価値観といった内側の情報、両方が必要では??」
という主張になるほどなぁと思いました。
2.パネルディスカッション
IBD患者さんの森さん(UC)/abqさん(CD)/つばささん(CD)によるパネルディスカッション
ファシリテーター:中金竜次氏
自己紹介の後、以下の質問に答えていただきました。
・体調悪化時に、どうやって会社に理解してもらったか。
森さん)会社に言えなかった。周りのサポートを得ず苦労したので、もっと自分から言えばよかったと反省している。
abqさん)実際のシチュエーションを通して半ば強制的に理解してもらっている。あとは、まめに連絡することが大切。
つばささん)無理はしない。日ごろから同僚や上司にコミュニケーションを取っている。悪化した時より、日ごろからのコミュニケーションが大切では。病気は完全にオープンにしている。
・就活をどう乗り越えたか。
森さん)就活の時は、症状は安定していた。最初の会社の時UCであると面接で言ったら落ちて、「あんなこと言わなくてよかったのに」と後日言われた。UCがハンディキャップだと意識してしまった。
abqさん)新卒を含め、CDを開示して就活していた。うまくいかないこともあったけど、秘密にして就職することはあり得なかった。今の職場は病気を開示+自分の希望の環境で働けていから、あきらめないでいいと思う。大きな手術をして障害を負ったことで、長く働くためにもモードが切り替わった。
つばささん)企業としては病気だけではなく、適性がないとして落とすことはある。でも理想を言えば、病気を理由にして断るような企業には入らない方がいい。開示した上で入社できる方がサポートもある。
・職種を変えたことについて
森さん)営業職→総務。人に会えたのは営業職のいいところ。お客さん相手なのでプレッシャーはあった。総務は、社内相手で、休みの日に出勤はない。やりがいは営業・総務両方ある。
つばささん)営業→人事。正直に言って、営業時代より人事の方が忙しい。人事は内勤。でも、今の時代は営業もリモート化している。そのうち、IBD患患でも営業職ができるようになるのでは??
abqさん)様々な仕事→情報システム。コールセンターなどの仕事は、自分のタイミングでトイレに行けず心配だった。情報システムの仕事は拘束性が低くなったので、楽になった。
・こんな制度があったら良かったと思う点、みんなに一言
森さん)今思えば、サテライトオフィスでの勤務やリモートワークができたら通勤の負担が減るのでよかった。やっぱり周りに伝えることは大事。
つばささん)求職者も一人ひとりが企業を選ぶ立場。病気があるけど、他の人に負けないこういうスキルがある等、アピールポイントや個性を磨いていく。
abqさん)無給でも評価に入らない通院休暇があったらよいと思う。かつての職場では、合理的配慮をもっと活用したらよかった。また、一人で悩まないでGコミュニティなどで相談してみたら、孤独を感じずにすむのではないか。
お三方とも参考になるお話で、もっと色々聞きたいなぁと思いました!!
3. 交流会
6名前後でルームを分け、参加者間でお話をしました。
たとえば、以下のような話題が出ました。
・病気を人事には開示して就職が決まったが、同僚や上司など、だれにいつ話したらいいか。
・就労する上で、どんなときに再燃しやすいか。再燃しないために気を付けていることはあるか。
・入院することになったら、だれにどう相談するか。
・難病患者の就労支援に関する情報をどのように得ているか。
・新卒の就活情報が少ない。
今回、学生の参加者さんも多く、若い人の就労支援の情報が少ないなど貴重なご意見をいただきました。
その他、ベテランIBD患者さんもご経験をシェアしてくださいました。
交流会の時間が短くなってしまい大変申し訳ありませんでしたが、私たちも参考になる時間でした。
登壇者・参加者の皆さん、お忙しい中どうもありがとうございました^^
今回は参加できなかったよ~!という方も、また次の機会にご参加いただければと思います。
これからもよろしくお願いいたします。